【読書についての深掘り】
本書はインターネットから情報が簡単に手に入れることができる現代だからこそ、「読書の効能」「本の読み方」を知るべきだと訴える一冊!
目次
基本情報
- 書籍名:読書する人だけがたどり着ける場所
- 著者:齋藤 孝
- 出版社:SBクリエイティブ株式会社
- ページ数:191【読み終えるのに約2時間】
どんな人が読むべきか
本読んでいる時間あれば、ネットで色々な情報見た方が、絶対賢くなるよ!!
SNS使えばニュースが分かるし、スマホあれば何でも大丈夫だな!
このように活字離れしている方向けに、本書では、現代だからこそ読書をすべきだという話がまとめられています。しかし、それだけではなく読書をしている人がさらに効率の良い読書の仕方の話が書かれている本でもあります。
私も本が好きで、良く色々な本を読んでいます。
読書をすればこういう力が身に付くのだと改めて理解したことで、読書へのモチベーションがさらに上がり、読書が楽しくなりました。
人が長い間読書をした末に身に着く「読書術」を惜しげもなく書いてあります。これから私は本を読むときに、書かれてあることを実践します。絶対にその方が、普通に読むよりも知識が何倍にも着くと分かるからです。
本の特徴
東京大学大学院教育学研究科を修了後。18万部、30万部などのベストセラーを生み出し、発行部数が1000万部を超える齋藤孝さんが著者です。
有名な過去の文学作品などの例をあげながら、分かりやすい話の流れなので、スルスルと頭に入ってくるので、一気に読んでしまいました。
読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書) [ 齋藤 孝 ]ポイント紹介による要約
ここでは、この本に何が書いてあるのかの「要約」と抑えておきたい各「ポイント」を紹介していきます。この部分を読めば、「読書する人だけがたどり着ける場所」の全体像がつかめるようになります。
あたかも私たちは毎日大量の情報に触れているかのように思っていますが、意外にみんなそれほど情報を摂取していない
ネットは便利で大量の情報があるが、それは表面だけの情報だという。つまりは深く聞かれても答えられない程度の、浅い知識しか身についていないということです。
読書は違います。
読書は人に「深さ」を与えます。それは浅い知識しか与えないネットとは違うと理解しないといけません。ここでいう「深さ」とは人の根本にある人格的なものです。
もちろん、ネットやSNSが悪いと言っているのではなく、うまくそれらのツールを活用しつつ、軸足をそちらに傾けてはいけません。それらのツールに傾倒してしまい、読書を辞めてしまうと、自分の人生に「深み」を与えてくれません。是非、読書しましょう。
確かに、SNSは便利ですよね。だからこそ接し方として、まずSNSで世の中にどういう情報があるのか表面を知り、気になった情報について、詳しく書いてある本を読み、自分の知識や人生に「深み」を与えていく方法が良いのかなと思いました。
読書をする人だけがたどり着く「深み」とは?
単なる物知りの人を「浅い人」と言います。では「深い人」とはどのような人でしょうか。
答えは「教養」があるかどうかです。「教養」とは幅広い知識を知ることではありません。物事の本質を理解し、自分の中に落とし込むことです。
皆さんの周りにもいませんか?
ネットで拾っただけの情報を自慢げに語る人。その人には教養がありません。真に教養がある人は、取り込んだ知識を総合的に使いこなす人です。
つまり、本で得た知識の底にある「本質」を理解し、「あれ?それってこれについても言えることじゃん!」など、どんどん知識を深めていく人こそ、「深い人」となり得るのです。
その知識を深めていく力を養うのに最も適した方法が、読書なのです。
SNSやネット、スマホを弄ることは楽しいです。それは分かります! しかしそれ以上に読書が重要なのです。寝る前の30分でも、20分でも良いので、読書する習慣を身に付けましょう。そのたった短い時間で、自分の知識や思考、人格さえも深めることができれば、きっと人生は今以上に楽しくなるはずです!
では、なぜ読書が良いのか?
「深み」を手に入れるためには、物事の「本質」を理解することだと言いましたが、理解するためには「認識力」が必要です。読書をすることでこの「認識力」が身につくんです。
読書の際の脳の働きは、文字をたどり意味を理解し、感情を味わい、風景や人物、その声までも想像します。つまり頭の中で映像化しているのです。
では映像を見ている時。文字を見るよりも視覚、聴覚、に訴える情報が多く、しかも短時間です。しかし、これは自分の脳をあまり使っていません。想像する余地がないのですから。
ネットを見ている人の中には、文字よりも映像の方が分かりやすいと思う人も多いでしょう。確かにその通りです。自分もそう思います。動画を見れば情報がすぐに分かります。しかしそれは一方通行だと思います。読書は対話ができます。想像して頭の中に映像を作り補完しながら読み進めていけるからです。だから知識として頭の中に定着しやすいのだと思いました。
やはり「深み」を手に入れるための「認識力」を鍛えるためには、読書が必要なのですね。
思考力を深める本の読み方
ここまで、本の効果を説明していきました。
ここからは、具体的な効率の良い本の読み方を紹介していきます。
まずは思考力を深めるための読み方についてです。「認識力」を鍛えるための読書では、文章をただの情報として読んでいるだけではいけません。「この文章はどういう意味なんだろう」と考えながら読むと、思考が深まり、「本質」を理解しやすくなります。
では、どうやって思考を深めるか。それは、感情をのせて読むことです。
思考が深まりやすいのは、感情が動いた時です。そのため、思考力がある人は常に感情を動かしながら読書をします。驚きや感動しながら読書をすると、思考も一緒に深まります。
私も文章に没頭し、「え!そうだったんだ」と新しい発見に気付くと、「どうしてだ!」とさらに没頭して文章を貪るように読んだ経験があります。驚きや感動などの感情の動きが、思考を深める原動力なんですね。
人格を深める本の読み方
読書は人格を深めるのに役立ちます。人間性とも言えますね。
その人格を深めるためには、自分だけの名言を見つけましょうということです。
文学作品などに登場する人物は悩みを抱えている場合が多々あります。悩みにどう向き合い、解決していくか。その姿や方法を知ることで救われる人も多いでしょう。
その自分の心にグッと来た言葉を、自分の「マイ名言」として心に刻むと良いです。その「マイ名言」が迷ったときの自分の支えになったり、進むべき道を照らしてくれます。
人生を深める本の読み方
自分の人生の実体験は1つしかできないけど、読書によって別の時代や他国の人の人生を追体験させてもらえます。
体験が増える分、人生が豊かになると著者は言います。
そう言われると納得します。特にエッセイなどは、著者の人生の起点や考え方、成功の経緯などその人の人生を知ることができます。前で説明したように、その文章を深く読み込むと、その人の本質を覗き見ることができます。「そうか。この人はこういう過去があり、こういう考えがあったから成功したのか」など自分自身の成長のきっかけとなり、人生を豊かにすること間違いなしです。
他人の人生を受け入れ、感じる心こそ、これから先には必要となると思いました。
まとめの一言
「読書は自分に深みを与えるもの」
もし興味があれば、ぜひこの本を手に取ってみて下さい!