どうも、「とーま」です!
今回ご紹介する一冊は「しないことリスト」
目次
書籍の概要
- 書籍名:『しないことリスト』
- 筆者:『元「日本1のニート」 pha』
- 読了の目安時間:『1時間50分』
あらすじ
仕事と家庭を両立して、家も買って、
運動もして、流行も追って……
それができる人はそうしたらいい。
でも、そういうのが「うまくできる人間」ばかりじゃない。
京大卒・元「日本一のニート」が説く、
世界一人生をラクに生きるためのリスト。Amazon.co.jp
これが、ラクを極めた人のゆるく生きる「キーワード」だ!
普段とのギャップ / お金と時間の互換性 /
4つのメモの取り方 / コンコルドの誤謬 /
炭鉱のカナリア / みんな頼まれたがり / 頭の中の小人に任せる / 人が変わる3つの方法 /
すべてはポジショントーク / 人間関係の上限値 /
「行けたら行く」という自由 / 「俺はもうダメだ」という儀式 /
損切りとつまみ食い / 丹田を意識する /
義務教育を終えたら余生 / 「完璧」のパラドックス … ect.
それでは次の章から書評を始めていきます!!
書評
本書を手に取った理由
私が書店でこの本を手に取ったのは、しないことリストという聞いたことが無いワードが見えたからです。
やる事リストとか、やらないといけない事リストとか、そういったタスクの管理的なリストはスマホのメモ帳に良く書いたりしています。
でも、しないことリスト? 何それ?
気になった私は、この本を手に取ります。
結果読んで良かったです。
自分の中の当たり前の常識を、良い意味で崩してくれました。
情報過多の現代では色々と有益な情報が飛び込んできて、「あれも良い!」「これも良い!」と思い、自分の中でしたい事が溜まっていってしまい、結局何が良いのか分からないと悩む人。また、社会人としての”普通”、責任。それらに息苦しさを感じている人に向けて、それらに人生を支配されるのはもったいない。
もっと気楽に生きることができる!
と筆者は訴えています。
実際に仕事を辞めニートとなりつつ、自分の好きなことで稼ぎ、交流関係も社会人よりも増えたという筆者の経験をもとに、何者にも縛られることなく生きる術の参考方法が載っています。
社会人人生がツマらなく感じている人は、読むべき一冊です。
以降、私が特に興味を持った箇所を中心にまとめます。
しないことリストが大切な訳
世の中に溢れかえっている情報を全て鵜呑みにしてはいけないとpha氏は言います。
なぜなら、世の中にある情報の多くは、人々の不安を煽り、モノを売らせようとしているからです。
まぁ全てがそうとは言えないと思いますが、多いのは確かですよね。
「私はこの方法で〜に成功しました。だから、あなたも始めてみてください」
「〜しないとヤバイ!!」
とかそういった情報が多いように感じます。
そして、結局のところ、「しなきゃいけないこと」の99%は「本当は、別にしなくても良いこと」だと言います。
だからこそ、「あれもやらないといけない!」とか、肩肘張らず、力を抜いて楽に生きていくことが、人生の幸福度を増すのだそうです。
本書では、36個のしないことリストがまとめられていますが、36個全てを取り入れようとは考えず、自分に合いそうなところだけをピックアップして参考にしてみてください。
思考を独占しない(思考のアウトプット)
pha氏が言うには、自分の中だけで思考を独占せず、アウトプットすることで世界が広がり、作業が長続きするのだと言います。
それはブログだったり、何か他の作業に対しても言えて、それらを1人でやらず他人を巻き込み、共有した方が長続きします。
ブログの場合、ノートに書いて、自分1人しか読まない物だと、自分だけで完結してしまい、それ以上広がらなくつまらないものとなってしまいます。だからこそネットで公開するのです。
何かを長く続けたい人にとっては、ためになる話ですよね。
pha氏は15年ブログを続けていますが、そのキモは「自分のやりたいことを無理のないペースでやる」というスタンスを貫いていることだそうです。
結局は何かを続け、成功している人は、好きなようにしているだけなのです。
「社会のため」「誰かのため」という崇高な目的だけじゃ長く続かないのだそう。
そして、pha氏はブログのように、自分の思考や認識を文字に起こすことは大切だと言います。なぜなら、頭の中で、色々と考えていると、本人も自覚しない内に、その思考や考えが歪み偏っていくので、そうならないためにも、アウトプットが必要になってきます。
日常の例をあげると、
例えば、仕事が忙しく、「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」と嫌な気分になるのも、実は頭の中でグチャグチャ考えすぎていて、ネガティブな思考になっているだけなので、その歪みを補正するために、自分の考えを紙に書き出して見ると、客観的に自分の考えをまとめられて、効果的です。
と言っても、自分の頭の中を言語化するのは難しいですよね。これは慣れが必要になってきます。でも私は実際に試してみましたが、頭の中は確実にすっきりして、次に何をすればいいのか、答えが見えてきますので、おすすめですよ!
すぐに決めない。アイデアは寝かせろ(インプットの方法)
前章でアウトプットについて触れましたが、インプットにおいても、大切なことがあります。
そもそもインプット無しで、アウトプットもできませんしね。
つまり、インプットもアウトプットも大事だと言うことです。
ずばり、本書で書かれている、インプットにおいて大切なことは、「インプット後にそれを完全に忘れる」ということです。
インプットした内容を完全に忘れ、何か他の作業をしましょう! と言っているのです。
え!インプットしたことを忘れちゃうと、インプットの意味ないんじゃ・・・
私も初めはそう思いました。
けれど、どうやらその認識は少し違うようです。どういうことか?
筆者がいうには、無意識の脳の部分では、実は色々と情報処理をしているのだそう。
だから、情報をインプットして、しばらく放置して忘れてしまっても、その間に無意識に脳が働き、いつの間にかそれなりに考えがまとまっているのです。
その際、コツがあります。
それは、インプット後に全て忘れる時に、またあとで再開できるようにメモを残しておくことです。未来の自分はまったくの他人だと思い、何も知らない人が見ても理解できるようなメモにすることです。
だるさは無視せず、嫌なことはしない
皆様の中には、「あぁ〜今日なんだかダルいな」「なんかやる気が起きないな」
なんて日はありませんか?
ちなみに言うと、私はあります。2週間に1回はあります。
そんな日があると、大抵の人は、「いや!無理にでも頑張ろう!」と思うでしょう。
しかし、筆者はそれは違う。無視せず、逆にもっとダルさに敏感になるべきだと言います。
ダルいな。やる気が起きない。と思った時点で、方向性やペース配分とか、何かがうまくいっていないのです。
筆者はしょっちゅう、怠いとTwitterで呟いているそうです。
本当にやりたい事や「これは絶対に必要だ」と心の底から理解していることをやるときには、怠さなんて忘れてしまうものなんです。
確かに、自分がやっていて楽しい時、充実感がある時は、怠いと考える暇も時間も無いですよね。時間があっという間に過ぎます。
これと似た話で、筆者は嫌なことはしないようにしていると言います。
仕事の場合、「仕事という物は嫌なこと、辛いことを我慢して、頑張る物だ」と言う人がいるけれど、人生はそんなマゾのためのものじゃあない!と筆者は言います。
確かに頑張る気持ちは大切ですよ。
ですが、人には向き不向きがあります。「辛くても頑張らなきゃ」と思い、自分の嫌いなこと、得意じゃないことをやり続けていると不幸になってしまいます。
そもそも苦労をすれば、必ずしも上手くいくとは限りません。
もちろん、自分の好きなことを見つけるために、苦労の道を歩くことはあるかもしれませんが、人生というものは意外にも、うまくいく時はスッと進むものです。
例えば、「絵を描くのが好き」「音楽を作るのが好き」こんな人は、イラストでも音楽でもネットに投稿するなどして、自分の好きなことをひたすら続けていくと、そのうちそれは、どこかに必ず生きてくるものです。
しかし、「どうせ何の意味もない」と好きなことをすることを諦めてしまうと、何も生かせず、我慢した人生になってしまいます。
小さいことでも良いです。自分が好きなことを書き出してみて、明日からでも取り組んでみましょう。
本書のまとめ
- 情報過多なこの時代、「しなきゃいけないこと」の99%は「本当は、別にしなくても良いこと」
- 思考を自分の中で独占せず積極的にアウトプットすると、ネガティブ思考がおさまる
- 情報をインプットしたら、それを完全に忘れる。
- 怠いと思う感情は無視せず、もっと敏感になろう
- 自分が嫌だと思うことは極力しないで、本当に好きなことをプライベートでしてみよう
Kindle Unlimitedへの登録
Kindle Unlimitedで読みたい本を無料で!