【雑談を盛り上げるための聞き方が大切】
雑談を盛り上げるための、リアクションや相槌の仕方、質問の仕方についてまとめられた一冊
はじめに
うまく、会話が盛り上がらないな~
という方向けに、本書では、雑談力を高めるテクニックについて、会話の聞き方という観点から、すぐに誰でも日常に取り入れられるように、具体的な会話の仕方について、分かりやすくまとめられています。
相槌や頷き方で相手をノラセル
うなずき方や質問の仕方など、雑談をうまく広げるには、相手に対する「聞き方」が非常に大切です。
質問の仕方一つでその後の会話の広がりが変わってきますし、何よりも人は「自分の話を聞いてもらえると安心する」「嬉しくなる」生き物です。
引用:「超一流の雑談力」より
ここでは、自分が話すことではなく、相手の会話の聞き方のコツを覚えることで、雑談の質を高める方法がまとめられています。
雑談において、自分が話す割合よりも、相手の話を聞く割合の方が高くなります!つまり、雑談を盛り上げるためには、「聞き方」をしっかりとマスターする必要があるのです!
聞き方といっても、「なるほど」「そうですね」など適当な対応をしていては、相手が覚めてしまいます。
この人、ほんとうに話を聞いているのだろうか?
こういうふうに、相手は感じてしまうでしょう。
筆者は、あいづちの「さしすせそ」を唱えています。
「さ=さすがですね」「し=知らなかったです」「す=素敵ですね」「せ=センスがいいですね」「そ=それはすごいですね」
これを丸々使うというわけではないでしょうが、大切なのは、相手の話に価値があるぞ!というリアクションをとることです!
これ、当たり前のように感じますが、実際に話を聞いていた場面を思い返してください。意外と、流れ作業のようにリアクションをとってしまった人、いるのではないでしょうか??
そうではなく、しっかりと相手の話を聞き、感情を込めたリアクションをするのです!
すると、相手は「自分の言葉に納得している」「響いている」「きちんと話を聞いてくれている」と判断してくれます!
具体的な相槌の仕方
「なるほど」や「そうですね」という相槌が、どうして、やってはいけないものなのかと言いますと、その相槌だと相手との会話を止めてしまうからです!
相手との会話を盛り上げるためには、連想ゲームのように会話を広げていくことが必要不可欠なのです!
よいあいづちの例
A「消費税の増税が先送りになりましたね」
あなた「どっちみち10%になるのでしょうから、備えをしておかないとなりませんよね」
などと返せば、話が続いていきやすくなります。
大切なのは、「消費税」というキーワードで思考ストップせず、これを元にどう話を広げていくのかを連想することです。
引用:「超一流の雑談力」より
上の会話で、もしもあなたが、「そうですね」だけの返答だとしたら、消費税の話は、そこで終わってしまいます。
上以外の例をあげるとすると、
「これ以上あがると、家計がひどくなりますよね」
「今までの8%と、比較すると、体感が違ってきますよね」
などですね。
消費税という、誰でも知っているキーワードだから、会話できましたが、もしも自分が良く知らないキーワードが出てきてしまった場合、どう対処すればいいのでしょうか?
答えは、オウム返しです! その名のとおり相手の言葉と同じことを伝えることです。たとえば以下のようにします。
A「先日、マラソン大会に出場したんだよね」
あなた「えっ‼ 大会に出られたんですか。それはマラソンですか?」
オウム返しのポイントは、質問形式で終わらせることです。
質問で終わらせれば、相手との会話もつながりますし、これからどのように会話を広げようかなと、考える時間も稼ぐこともできます。要は会話を途切れさせない努力が大切です!
相手のバックグラウンドを深掘りする質問
雑談を盛り上げたり、相手から嫌われないための質問の仕方として、筆者は、相手のバックグランドを深掘りする方法を提案しています。
意味のある質問をするためには、どのようなバックグラウンドを持った人なのか、注目しながら会話のポイントを拾っていくようにすると、会話が深まり、相手との距離を縮めていくことができます。
引用:「超一流の雑談力」より
まず、意味のある質問と、意味のない質問があるのだと筆者は言います。
意味のない質問とは、間を詰めるためだけの盛り上がらない質問です。こういう質問は、共通の趣味がない場合に起こってしまいます。
ではどのように改善して、意味のある質問にすれば良いのか?
ポイントは、相手がどんな人か、という、相手のバックグラウンドやその人が持つ特性に注目することです。
例えば、いつも忙しく働いているAさんとの会話を想定します。
あなた「3連休はどう過ごしていましたか?」
A「家族と釣りに出かけましたよ」
あなた「へぇ、ご家族と。Aさんはバリバリ仕事をされていると伺ったので、ちょっと意外でした。ご家族との時間は取られるようにされているんですね?」
A「えぇ。実は塀ずつはなかなか子供と遊ぶ時間がとれないので、せめて休日は家族サービスを心がけているんですよ」
ここでは、Aさんのビジネスマンとしての印象とは違う「家庭」というポイントに注目し、会話を広げています。
他にも、色々なケースが考えられ、ケースバイケースなこともあります。
大切なのは、何も考えずにポンと質問せず、「この質問をしたら、どんな返答が返ってくるか」ということを最低限シミュレーションする癖をつけることです!!!
基本情報
- 書籍名:超一流の雑談力
- 筆者名:安田正
- ページ数:222
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、雑談が盛り上がる「聞き方」という内容をフォーカスしてまとめました。
雑談を盛り上げるためには、相手の話を聞くことが一番大切になってきます!!!
ここで、紹介した方法以外にも、雑談を盛り上がるテクニックは、本書にもとめられていますので、確認してみてください!!!