【書評】「読みたいことを書けばいい」レビューと要約

【人から読まれる文章は『自分が読みたいと思える文章』】

どうも、とーま(@nc7bddaed7jt5at)です!

今回紹介する一冊はこちら!

『読みたいことを書けばいい』著:田中 泰延

本書は、コピーライター、Webライターとして活躍する筆者によって、ライターとして、または、ブログとして記事を書くための考え方が示された本です。

はじめに

本書では、テクニックではなく、こういう思考をもって文章を書いていると、「楽しいよね」「幸せだよね」ということが記されています。

良く見る文章術の話ではないので、読んでいていためになる事、面白い事が盛りだくさんでした。

Webライターとして仕事を貰いたい人は、この本を読むことをおススメします。

自分もWebライターの仕事をしていますが、参考になる部分は多々ありました。

この本の根幹は、「自分が読みたい文章を書けば、自分が楽しい」です。

自分が読んでおもしろくない文章を、他人が読んでもおもしろい訳がない。だから自分が読みたいものを書いた方が良い。

筆者はこう言っています。

実際にライターとして活躍している人は、こういう事を考えながら文章を書いているのだと。だからその文章が求められているのだと。気づくことができます。

それと、この本はめちゃめちゃ読みやすいです。文の量がコンパクトで、するすると頭の中に入ってきます。

それでは、この本のポイントをいくつかご紹介します。


偉いと思われたい。おかねが欲しい。成功したいという考え方で文章を書くと、人に読んでもらえない

小手先だけの文章術やお金のために文章を書いたとしても長続きしませんよね。

私もまるで興味のないライターの仕事が苦痛で仕方ありません。自分が楽しく書ける題材じゃないとうまく書けませんでした。

その結果、つまらない文章ができてしまうわけですね。だからこそ楽しく書くことで、人に読まれる文章ができるということです!

インターネットで読まれる文章の約9割が随筆

筆者が随筆を定義すると、こうなる。

事象と心象が交わる場所に生まれる文章

「事象」とは、世の中のあらゆるモノ、コト、ヒト。

「心象」とは、事象に触れて心が動き、書きたくなる気持ちが生まれること。

これらの二つがそろって「随筆」が生まれる。人間は事象を見聞きして、それに対して思った事、考えた事を書きたいし、読みたいものだといいます。

この考えは参考になりました。確かに自分が思ったことをただ書いた文章、起こった事象を書くだけの文章だと、他の人にとっては読みづらい文章になりそうです、

ターゲットなど想定しなくていい。

この本の筆者は、コピーライターとして「20代女性にこの洋服の良さを伝える文章を書く」という仕事をしていました。しかしそれらの広告は「届けられる」ものではなく「置かれるもの」だという。この言い方は確かにその通りだと思います。

テレビや新聞などの不特定多数の目に留まる場所に置かれるだけ。確実に自分が書いた文章を最初に読むのは自分自身なのです。

自分が読んで面白いことを書けばいいという結論になります。特にブログなどで、私はターゲットを設定していました。

否定するわけではないですが、小難しいことを考えずとも、書いた文章を頭から読んでいき、面白い、興味が惹かれたと感じたら、それは必ず他の人にも届きます。

そしてまた書きたいという意欲がわいくると、循環していくのです。

自分が書いた文章に対して、満足かどうか、楽しいかどうかは自分が決めればいい。しかし評価は他人が決める。その評価を参考にしても、いちいち反論してはいけない。評価の奴隷になった時点で、書くことがいやになってしまう。

ブログやライター業務で、自分の書いた文章をネットに載せることが容易になった時代。自分が書いた文章を読んで、みんながみんな良い感想を抱くわけじゃないです。

批判する人は必ずいます。いくら完璧な文章でも批判は必ずあると思います。

最初のうちは批判を見るとショックを受けるかと思います。しかし筆者の言う通り、評価は他人が決めるものだと割り切り、自分は満足して書けた。楽しく書けた。だから良いのだと、明確な線引きが必要ですね。

そうしないと批判で憂鬱な気分になったり書くのをやめてしまうかもしれません。

ライターの考えなど全体の1%以下で良い。物書きは調べることが9割9分。

調べたことを並べれば、読む人が考える主体、つまり主役になれます。

この話はライター業務の話です。確かに自分もライター業務をする際、まずはリサーチから入りますね。そこで何を書くか。どうまとめるかを考えています。

しかし自分はまだリサーチが99%に達成していません。もっと丁寧に調べないといけないのだと教えられました。

どこで調べるか

ググる、wikiる、新書やムック本を買うでは調べたことにはならない。ではどうやって調べるのか。その答えは図書館です。

資料の質は間違いなく図書館の方がネットなどで調べたものよりも高いですね。それに付随して筆者は司書さんに資料相談することが一番大切だと言います。

自分で膨大な本の中から探すのではなく、いきなり司書さんに頼るのが効率的ですね。

自分の場合は「ライター業務のため~~という内容の資料を探しています」といった感じでしょうか。今度試してみます。

感動が中心になければ書く意味がない。

書く対象に対して愛がないと書くのは辛い。お題を与えられたら、調べる過程で「どこかを愛する」という作業をする必要があります。

そして自分が愛した部分を、全力で伝える。調べることは愛すること。自分の感動を探り、根拠を明らかにし、感動に根を張り、枝を生やすために調べる。

これは本当にその通りだと思いました。自分も経験があります仕事の依頼が、自分が書きたい内容ではない場合、本当に辛いです。その辛さを回避するための方法が愛なんですね。

資料を調べていく段階、構成を考えていく段階で、「あ、ここが愛せそうだな」というポイントを見つけて、そのポイントを持てる力全てで伝える努力が必要なんですね。非常に参考になりました。

一言まとめ

自分が書いて楽しい、読んで面白い文章を書こう。

書籍情報

書籍名:読みたいことを、書けばいい

著者:田中泰延

出版社:ダイヤモンド社

おススメ度 ★★★★★

ページ数:270

 


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